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 そもそもの始まりは恐怖だった……

 意気込んで臨んだものの、その意欲は次第に削ぎ剥がされ、代わりに吸い込まれるように恐怖に支配される暗闇の底に落ちていった。

 完全に成功させなくてはと自戒を込めた圧力、未知の現象への対処という極度の不安。

 眠れない日々。

 不眠への恐怖。

 そして狂気に至ってしまうという戦慄。

 ある閾値に達すると、僕の意識は突然、現実世界に対し猛烈に拒否をし始めた。

 極度に内省的になり、自己防衛のため、自らを閉ざし引きこもる自分。

 身体症状を伴う強烈な現実世界に対する嫌悪感。

 それが全ての悪夢の始まりだった。

 そしてその悪夢から逃げ続ける日々に突入していった……


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 常に気になる他者の視線。

 他者が自分をどう思っているか、他者の心には自分はどう存在しているのか……

 決して信じることができない他者の心。しかし一方で独立して確立できない自己存在。自らの心さえも信じることができない。

 自己防衛のため、常に他者の顔色を伺い、びくびくしながら印象を悪くしないように振る舞う僕。

 不安恐怖におののく僕の精神。

 そうしているだけで、僕の精神はますます疲弊していく……                                                                                                                                                                                                                                

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