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Trival Tweet  作者: fulldrive
序章 つぶやき
3/20

Welcome to the “Entrance Of HELL”!!

※今回は非常に残酷な表現や、差別用語と認識されるような単語が含まれています。

苦手な方は読むことを一切お勧めしません。

読んでいる最中に気分を悪くした場合、私では責任を負いかねますので、読むのは全て自己責任でお願いします。


Fulldrive


# 独白




子供の頃、俺は兵士になりたいと思った。

国を守る為、命を賭して母国を侵略する敵を排除する。


そう、俺が想像していた戦争とは人々を守るための戦いだった。


大切な人を守るための人殺しだった。



でも、実際は違った。



実際の戦場は、


殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺しまくって、

殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されて殺されるようなものだった。


そこには人権も制約も規約も法律も憲法も条約すら取り締まることのできないような悲劇がごマンとある。


誰も知らない醜い報復合戦のような底なし沼のようなドロドロとした戦争が沢山あった。


俺達はそんな戦争を終わらせるため、毎回当事者たちの争いに介入した。


まだ正式に軍に入ってから数ヶ月だった俺はそこで、



生まれて初めてあんな人殺しをみた。



恐ろしかった。こんなに人が無残に死ぬ事が出来るのか?と思ったほどだ。


これが、テレビの画面に映ったニュースだったらどれだけよかっただろう。

パソコンやスマホの画面に映っていたものならどれだけ気にしなかっただろう。


でも、目の前にあるのは仲間が殺された現実リアルだった。


大声を出すのが苦手だった俺が初めて大声を出したのはこのときである。

もっとも俺に大声で叫んでいたなんて自覚はなかったのだが。


夢中になって目の前の敵に向かって銃の引き金を引いた。

不思議と周りの音が聞こえなかった。鼓膜をやられたのだろうか?と思っていたが、ただ単にコンバット・ハイに陥っていただけだと後に気づいた。

でも、何よりも恐ろしかったのは人を殺して安心している自分がいた事だ。


そんな自分に吐き気がした。

人を殺して安心するなんて異常者が感じる事だ。

殺らなきゃ殺られる、なんて言い訳だ。

相手を殺す為の口実に過ぎない。

そんな事を抜かす奴らは一生戦争でもしてればいいと思う。勿論、そいつらだけで。


すると、顔のすぐ側に7.62×51mm弾が着弾した。

慌てて俺は近くの遮蔽物に隠れるが、不安は大きかった。

発砲音がしなかった為、相手は消音機を付けていることがわかった。


こちらは敵の場所がわからないのに対し、相手は何時でもこちらを狙える位置にいる。


状況は最悪だった。

無線で助けを呼ぼうとしたがどうやらさっきの狙撃は無線機を狙ったものらしく、無残にも破壊されていた。


味方は全滅。

武器は手にしたAR-10のみ。

無線機も破壊され、孤立無援。


完全に俺の命は敵の狙撃手に握られていた。


どうする?どうする?どうする?どうすればいい!?どうすればいいんだよ!?


俺は必死になって考えた。

この絶望的な状況から何としても生き残ろうと必死になって考えた。


コツン、と手に何かが当たった。

ソレを持ち上げてみると『SMOKE』と記されていた。


これだ!俺はすぐにピンを抜いた。




狙撃手スナイパーはすぐに異変に気づいた。

――スモークグレネードか!?


彼の使用している狙撃銃、FRF2は暗視サーマルスコープを装着していない。つまり、彼はあの男を狙うことは非常に難しくなったのだ。

――降伏するか抵抗するまで手を出してはいけないのに!くそっ!


狙撃手は盛大に舌打ちした。

このままでは逃げられてしまう!


咄嗟に消音機を外した狙撃手は引き金を引いていた。


ズドォーン!!

ズドォーン!!

ズドォーン!!


手応え無し。

狙撃手は苦虫を噛んだ様な顔をする。


煙はまだ晴れない。じわじわと狙撃範囲を狭めないと本当に逃げられてしまう。






俺は思わずくそ、と呟いてしまった。

さっきの滅茶苦茶な狙撃で運が悪いことに唯一の武器であるARまで破壊されてしまった。


万事休す、俺もここで終わりか、と思った時。


目の前にPSG-1が落ちているのが目に付いた。恐らく味方のものだった銃だろう。



サイトのピントを合わせ、狙撃手の顔に標準を合わせる。

あとは引き金を引けば彼を仕留めることが出来る。

カチ、とトリガーに人差し指を添える。

―今だ!


しかし、引いた瞬間俺は引いたことを後悔した。

何故なら、引いた直後にスコープ越しの




相手の怯えた顔を見てしまったからだ。

こちらを見つけて狙われていることに気づいた死に対する恐怖が、彼の顔を占めていた。


直後、俺は彼の顔面が砕ける様を暫く呆然と見つめていた。

俺は忌まわしい物のようにPSG-1を放り投げた。


俺はこの時点で悟った。


俺は、もう人を殺せない。軍人として生きていけない。



でも、世の中は俺に人殺しを止めさせようとしなかった。

寧ろ更に生贄を増やすことを求めてきた。



俺の心はどんどん壊れていった。

物事に興味が無くなっていった。


そして、後に俺に軍を離れることを決意させることとなるとある戦場に任務に行くことになった。




そこはアフリカにあるとある国だった。


そこは貧困率が80%を超えており、内戦が絶えず正にこの世の地獄と化していた。


この国には五つの派閥があり、それぞれが勢力争いを繰り返し市民は無差別に殺害された。


とある街に訪れた際、俺は驚愕した。

元々農村だった大きなこの村は兵士達が欲望を満たす、娼婦街と化していた。


村人達の目には希望の目は無かった。

ただ今を生きる為自分の体を客の欲望の為売る女娼、男娼となっていた。



俺は思わず路地に逃げ込み吐き出した。


彼らの目は正常では無かった。

生きるためなら手段を選ばぬ目だった。


この娼婦街では勿論法など存在しない。女子供は理不尽に犯され、殺され、棄てられていた。


兵士達からすれば彼らは欲望を満たすモノでしかなかった。


なかには生々しい傷を晒しながら兵士に媚を売っている少女もいた。


腹を抉られながら犯された少年の遺体もあった。


四肢を切断され、両目を潰されながら体を弄ばれている娼婦がいた。



自分の欲望を抑えようとしない幼児性愛者ぺドフィリア死体性愛者ネクロフィリア食人主義カニバリズム......色んな異常者たちがいた。


あぁ、気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。









俺は逃げ出した。


一刻も早くこの地獄から逃げ出したかったのだ。


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