調査依頼
サンティナの中心にある王宮から西に少し行ったところに冒険者ギルドサザンティーナ王国本部はある。
この世界の主な職業は冒険者だ、男も女も大多数の人が冒険者をして生計を立てている。
そして冒険者は各町にある冒険者ギルドに行き依頼を受け、それをこなし報酬をもらっている。
冒険者はランクだけみたいのをされており、
1番下がF、1番上がSとなっている。
ちなみに俺は今はDだ。
Dまでは実力があればそんなに時間がかからず上がれるがそれより上は上がるために必要な依頼が遠くに行く必要があるため割と時間はかかる。
だから2ヶ月ぐらいしかやってない俺は上がれるわけもないってことだ…
今日も依頼を受けるためにギルドを訪れる。
だいぶ慣れて来たので最近はもう緊張はしない。最初の頃は入ってすぐにある酒場で飲んでるマッチョのおっさんなんかに睨まれるのが怖かったりした…
カランカラン
入ったらまっすぐ依頼を貰うために受付に直行する。
朝なのに周りは酒を飲んで騒いでる人がたくさんいる…仕事しろよ笑
「おはようございます。和希さん」
「あぁ、おはよう アリス」
丁寧に挨拶してくれたのは受付嬢のアリス、
綺麗なブランドのロングヘアに、眼鏡をかけている。顔立ちも綺麗でここのギルドの受付嬢の中でも1、2を争う人気がある。
朝早くから飲んでる連中はアリス目当ての人もいたりする。
「和希さん、今日も依頼ですか?」
「あぁ、そうだな…簡単な討伐依頼とかあればいいんだけど…」
「あぁ、それがですね…先日Dランク冒険者がですね、南の森の方で重傷で発見されましてそれに伴いましてDランク以上の冒険者の方には…」
「調査依頼を優先して受けて貰う…か?」
「はい、その通りです。南の森は初心者冒険者でも倒しやすい魔物とかも多くいてそこに危険があるとなると初心者は特に手が出せなくなってしまいまして…なるべく早く解決したいのです…」
「あー、その勇者さんとかがやってくれたりしないのか?危険なやつだし…」
「んー、勇者様は多分原因がはっきりしたりすれば動いてもらえるかもしれませんが、何もわからないとなると受けてもらえる望みは薄いかなと思います。」
「そうか…他の冒険者は誰も受けないのか?」
「はい…もともと今C以上の方々は勇者の護衛だの、魔王軍の調査などの高額報酬の依頼にほとんど行ってしまっていていませんし、Dの方は危険だがわからないだのなんだので断られてしまいまして…」
「俺も一応Dランクなんだが…」
「いやー、そうなんですけど…ほら和希さんDランクですけど全然強いじゃないですか…強さだけだったらBとかAとかありそうですし…それに優しそうですし…」
そう言ってアリスは上目遣いで俺を見てくる。その表情からして、お願いっ というのが伝わってくる。
そんな顔されるとすごく断りづらい…
「いやー、でもなー…」
「う、受けてくれたらちょっとくらいお礼はしますよ!
私にできる範囲ですけど…」
そう言ってアリスは少し顔を赤らめて俯く
(お、お礼だと…)
魅力的な提案に俺の考えが揺らぐ…
「んー、じゃ、じゃあ一様受けてみようかな…なんてな、」
「本当ですか!ありがとうございます!」
パァっと表情を変えて、ありがとうございますと手を握りブンブンしてくる。
「あ、あぁわかったから詳しい話を聞かせてくれ。」
「、!失礼しました…それで詳細ですね。
えっと南の森の奥にあるダンジョンアスールの森に入り、一通り周り魔物や、地形などの異常がないかを調べて来て報告するというものです。」
「そうか。わかったよ。いつまでとかあるのか?」
「いや、特にありません。ただ他の方が受けて先に報告した場合は既出の情報は報酬対象になりません。」
「おーけー、わかったよ。その依頼受けるよ」
「はい、ありがとうございます」
こうして俺は調査依頼を受けることとなった。
(危険かもしれないから、ちゃんと準備してから行くか…出発は明日ぐらいか…他の受けそうな人もいないだろうし…)




