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異世界がマゾゲー過ぎる件  作者: 海手三田
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どうやら生まれ変わるみたいです

「山田様は次のステージへ進まれるのです」

変態天使が熱弁を奮ってる。

修造ばりにアツくなってるが、俺は解放感に浸っていた。


鬱を患うほど色々な責任や義務からの解放が死ってのは全然笑えないけど


「ところで、やたらと発狂してるあの集団は何なんだ?」

「あぁ、彼らも地球から間引かれた魂ですよ。最近ああいった輩が多くて、苦労してます」

無駄にイケメンな変態天使が苦笑している。哀れだが、その姿がやたらと様に成ってるのがムカつく。同情心も一気に薄れた。変使の分際で


「筒抜けだって言っただろダボ。パチキかますぞ、あぁ!?」

「サーセン、サーセン」

「まぁそれは良いとして、地球からの間引きってどういう事なのさ?」

「地球に人間の魂が溢れかえってるのです。そこで現世に不満を抱えていた魂を世界間調整のために、違う世界へ送っているのですよ」

「へー」

「山田様も地球の生活にお疲れだったのでしょう?」

「確かに、毎日何かに追われていて、変な言い方だけど、人生を生きてるって気は全く無かったな…」

「続けて下さい」

「良くて終電、泊まり込みはザラ。管理仕切れない上司に愚痴ばかりの部下。仕事にやりがいは…責任感でやっていたようなものだったし、家族との時間もロクに取れなかったよ。俺が2、3人居ればと思った事は勤め始めてから常に思ってた。兎に角時間が足りなかった!!スローライフに憧れていたけど、離婚でそんなセカンドライフの夢も霧散してさ…何が楽しかったのかねぇ」「ほうほう」

「あくせく働いて、脳梗塞で過労死とか…今頃、元嫁辺りが学資保険やら生命保険やらが入って狂喜乱舞してそうで…子供には済まないとも哀れとも思うが……やりきれんわ。そんな奴に向かって次のステージとか、お前はバカか?変態か?」

「いいえ、天使です」

「仮に次が有るとしても、次はペットが良いわ。縁側で日向ぼっこしてても許される一生で、死んだらご主人に泣いて悲しんで貰うとか、良い一生なんじゃね?」

「んーんー」

「死んで喜ばれる人生より、死んで悲しまれるペットのが百倍マシだわ。って訳で、次のステージはスローライフなペット生で」

「却下します」

「いや、割とマジで頼むわ」

「却下します」

「おぃ変s

「却下します」

また喰い気味に被せやがったコイツ…

そんなに被ってるのか?ポークビッツなのか?

「次は警告抜きにブチカマすからな?」

笑顔に一点の曇りも無いのに殺気が半端無い

「先程も述べた通り、世界間調整のための転生なので、別世界で人生を送って貰う事は確定事項です」

「あぁ言ってたね、そんな事」

「ただ、【ある程度】は山田様のご希望に沿った内容をご提示出来るかと。そこで騒いでる輩は、その【ある程度】の内容を喚いてるのですよ」

なる程ね


「そうね…なんか疲れたし、変使もごり押しが止む気配無いしね。じゃスローライフを送りたいわ。あと、俺が2、3人居ればって勤め中はずっと思ってたから、分身とか出来ると良いな。アイツらの話ぶりだと、それくらい出来そうだろ?」


そう言って、狂乱の渦中にある【輪廻転生課】を見た



「アイテムボックスで、家持ち運べば……俺は天才か!?」

「NAISEIするにはスマホアプリと太陽充電は必須だろ!?」

「権力チートで勝つる!!」

「奴隷で逆ハーすれば好みのイケメンも選り取り見取りなのに」「それじゃ恋愛じゃないじゃない」

「魔力チートで開幕スタートでしょ。後衛美味しいれす」

おとこ)なら聖剣と魔剣の二刀流だろ」




【ある程度】ってどれ位なんだ?

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