ここは何処?私は山田直樹
目覚めの爽快さに水を注すような、怒号とも狂乱ともとれる喧騒が聞こえてきた
「チートだ、チートをくれ!!」
「俺にもチートだ!!!」
「私は王女に生まれ変わって、学園で逆ハーを築くわ!」
「魔法と転移系はデフォとして、近接は王道の剣かな?」
「ハーレム王に俺は成る!!」「遊び人からの女賢者、そして勇者を籠絡。これが大正義」
なんなんだ、コイツら?
喧しい奴らが居る方を観察していると、こんな看板が目についた
【輪廻転生課】
ファッ?
【輪廻転生課】
ふぁっ?
【輪廻
「もういいですから」
直ぐ隣から声が聞こえた。
「変態や…」
「はっ倒すぞ、ワレ」
ニコニコ笑顔で純白の羽衣を着た無駄にイケメンのコスプレイヤーさんがそこに居た。
「残念ですが、山田様は脳梗塞でお亡くなりなられました…」
「頭に輪っか載せた変人コスプレイヤーに神妙な顔されても…どう対応すれば良いのか…」
「天使です」
「変人でしょ、むしろ変態」
「天使です」
「変…」
「天使です」
喰い気味に被せてきやがった。イケメンでツッコミも出来るとは、卑猥なヤツめ
「考えてる事、筒抜けですからね?シバき倒すぞ、ワレ」
ニコニコ笑顔で毒吐かれた。サーセン。




