神の力
意識が一瞬飛んだ
破滅願望って……そんな…
「事実、貴様は死を解放を捉えていただろう?それが答えじゃ」
転生の時を見られてたのか?
確かに、あの時は解放感を感じていたな…
「妾もこれで神の1柱よ。権能外とて、その程度の過去視、造作もないわ。権能とはあくまでも、人の身にすら我らの力の片鱗を宿せる程、卓越した力を称しているに過ぎぬ。もっとも、神々の統治機構を妾のこの力も担っているため、司っているという事も間違いではないのだがの」
ルールーちゃんの嘘吐き
「末端の天使が保有しうる情報の確度なんぞ、そんなものよ。あまり怒るでない。天使とは蒙昧に我らに仕えるものに過ぎんのだしな」
失礼だけど、すげー上から目線だわ。いや実際、さっきの話振りだと、次元が違うくらい格上の存在なのか。
[人の身にすら片鱗]ねぇ……少し大きな力を加護として与えられたら、大変な事に成りそうだなぁ…
「魂の器が大きければ、我が力の1/10000位は受け止められよう。それ以上は人の魂が耐えられぬわ。力に押しつぶされて、存在が消えるだろうて」
1/10000て…いやどうなん?少ないのか多いのか分からないが、人が10000人居ても核爆弾の脅威には匹敵しないのは確かだ。
それとも
加護持ち10000人=核爆弾
くらいには、この世界では脅威なのか?
謎だ。自分は加護を3つも保有してる(一つは味噌粕だけど)し、もしかして最強クラスの人間なのか?
「貴様の頭を覗いてみたが、その核爆弾とやらが危険なものである事は分かった。だが、そういう話でも無いのだ。……貴様に解り易く端的に言うならば、我々神は摂理を曲げる。いや、摂理その物と言った方が良いのか?」
全然意味が分かりません
「例えば……高い山に登るのは何故辛い?」
それは…標高が上がるにつれて、気圧が下がり…それに伴う低酸素状態で……
「違う。高い山に登るのが辛いのは山々の神が己が聖地を無闇に侵されないため、試練を課すからだ」
どこの修験道ですか?
「例えば何故貴様ら人は地を行く?鳥のように空を飛ばぬ?」
それは重力で下向きに引かれる力が働いて…
「違う。貴様地を這う者どもは、大地の女神に愛されて常に束縛されているからだ。
奴の機嫌で重さの軽重が変わるのがその証左よ」
理解の範疇を越えますよ…
「例えば、何故冬がある?」
それは地球の公点…
「違う。太陽の女神の月経周期だ」
頭がオカシくなりそうだわ