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ロリポップ  作者: 砂糖
1/2

1話

設定が浮かんだので書いてみました。続きは遅くなるかも知れないです。^^;

あたしはその日とてもブルーだった。


大好きな彼氏には振られ、志望校にはことごとく落ち、おまけにさっき犬の糞まで踏んづけた。


きっとあたしは呪われてる。そんな、少女マンガの主人公のようなことを本気で思い始めてた。


その日はなかなか家に帰れず少し遠回りをした。


あたしの目は自然と幸せそうなカップルと家族ばかり追っていた。


「はぁ。やっぱおとなしく帰るべきだった。」


ため息のような嘆きとともに顔を上げた瞬間あたしの目に飛び込んできたのは、


目の前を走り抜けるサンタクロースだった。


夏に不釣合いのその格好になぜか物語を見つけた気がして、


あたしはとっさに追いかけた。


サンタクロースは人並みをぐいぐい掻き分けと走る。


あたしとサンタの距離はどんどん離されていった。


今思うとあの時なんで追いかけたかなんかわからないけど、


あの時あたしはきっと必死だったと思う。


「どこまで行くのよ。このサンタ。」


そろそろ体力の限界を感じた頃、大ボリュームの音楽が聞こえてきた。


その音楽に気をとられたあたしが次に目にしたのは、


人だかりに囲まれる用にして立っていたあのサンタクロースだった。


「ロリポップ・・・?」


サンタの横にはロリポップと書かれた看板を持つ男性がいた。


音楽がやむと周りから拍手が聞こえてきた。


サンタは頃合を見て一礼すると。隣の男性がラジカセのスイッチを入れた。


次の瞬間あたしの目に飛び込んできたのは、まるで夢の中のようなそんな風景だった。


ポップな音楽・棒付きのキャンディーを舐めながら華麗に踊るサンタ


いつの間にかあたしのさっきまでの不幸なんかちっさい事のだったかのように胸弾んでた。


その夢のような時間はあっとゆうまで気が付くとあたしは呆然とそこに立っていた。


曲が終わるとサンタは袋からたくさんのロリポップを出して、子供たちに配っていた。


あたしはその時本当のサンタクロースを見た気がした。


ロリポップを配り終えるとサンタはまた風のように走り去った。






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