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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

楽しい時間

作者: トラジェシカ

お母さん、何しようとするの。

誰、きゃ、やめてやめてやめて、怖い、怖い、怖い。

お父さん、助けて、お父さん、お父さん、お父さん、お父さん、お父さん、お父さん、お父さん……………たすけて…



私には娘がいた。

まだ小学生に入学したばかりの。

私の作る料理を美味しいそうに食べてくれた娘。

ズボンの裾を掴んでニコニコ笑う娘。

私にとって娘が生き甲斐とも呼べるものであった。

娘が小学校に入学してすぐ、私は単身赴任をすることになった。

寂しいが妻に任せればいいかと思い、単身赴任をすることに決めた。

それが間違いだったのかもしれない。

帰ってきた時に娘に会うのが楽しみだった。

だがもういない。

そう、娘は死んでいた。

それも白骨化するまで放置した状態で。

妻のいた痕跡があった。

警察に通報した時には妻はもう逃げていた。


私が単身赴任している間、娘は妻から虐待を受けていた。

理由は分からないそうだ。

最初はネグレクト。

次に暴力。

段々エスカレートしていく虐待。

ついには 妻の不倫相手が娘を縛り、服を脱がせ、行為に及んだあ。

訳もわからない娘は朝から夜まで犯され続けていた。

その間ずっと、お父さんと泣き叫んでいたようだ。

ろくに食事も与えず、縄で縛り上げられたまま、殴り、蹴る。

柔らかな肌は青く、骨折をしていた。

と警察から報告を受けた。

どのようにして、痛めつけられたのか。

私にはとても想像のできるものではなかった。

それは、白骨化していた娘からも読み取れる。

また、学校にも全然通ってなかったようだ。

救いなどなかったのだろう。

事実が露呈するような事をするわけがなかった。

私のいない半年間、どれほど辛い目にあったのか。

それは私にも理解できない。

だか、単身赴任をする、それが娘の命を奪うことになった。

私は私を許さない、だが私は決して妻を赦さないだろう。

私は死ぬ覚悟で妻と浮気相手を殺す。

さんざん殴り、妻を犯した後で。

それが、あの子への償いだ。







今日はお父さんがたんしんふにんなんだって。

お母さんしかいないから寂しいなぁ


今日は男の人がきたの。こっちを見てニヤニヤしてる。怖いなぁ


今日はお母さんもいないの。寂しいよぉ…


今日はおなかへったの。お母さんがおこってる。なにかわるいことしたかなぁ


おなかへったよぉ。痛いよ、助けて…


助けて……







娘の日記

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