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44 幸せな世界の真ん中で

 明日人が運転するタイムマシンの中は、静まり返っていた。


 あの薄暗い未来へ戻る……そう思うだけで、ノエル達の心が絶望で埋め尽くされる。


(怖い……けど、聖夜達を信じるんだ。きっと未来を変えてくれる……)


「もうすぐ着くぞ」


 明日人の言葉でノエルは窓を見た。すると、そこに広がっていたのは……。


「……あれは」


 ノエルの故郷に咲く、向日葵畑だった。


「すごい!街が見える!!」


 エリスの声につられて前方を見ると、そこには戦争で破壊されたはずの建物が存在していた。


「……ここに駐めよう」


 明日人は向日葵畑の入口にタイムマシンを駐めた。エリスが元気よくタイムマシンを降り、向日葵畑へ駆け出していく。


 それに続くように、ウォンリィ、イグニ、アリーシャもタイムマシンから降りていった。


 皆を見送り、ノエルは1人ゆっくりと地面に降り立つ。懐かしい景色に、自然と涙が零れ落ちた。


「本当に……変えてくれたんだ。最悪な未来を……変えてくれた……」


 ノエルは涙を流しながら、遠い過去の仲間を思い、空を見上げた。爽やかな夏空が、どこまでも広がっている。


(聖夜……ありがとう……)


 ノエルは涙を拭い、空に向かって微笑んだ。

ここまで読んで下さりありがとうございました。本編はここまでで完結になりますが、明日以降は後日談を投稿します。聖夜達のその後の話や、恋の行方などが描かれているのでご興味のある方はぜひそちらもよろしくお願いいたします。

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