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27 核心

「そんなことが……すみません。こんな話させて……」


 聖夜が申し訳なさそうに俯くと、千秋は寂しそうに微笑んだ。


「いや、いいんだ。……これは私が、一生背負わなければいけないことなのだから」


「総隊長の、その指輪……形見だったんですね。白雪さんの、お姉さんの」


 翔太の言葉に千秋は静かに頷き、口を開いた。


「……高次元生物は、誰かの大切な人を際限なく奪い取る。だから、私達は戦わなければならない……その敵が誰であろうと。聖夜、分かったな?」


「……はい」


「よろしい。もう遅い……今日は解散だ。ゆっくり休んでくれ」


 3人は軽く礼をし、総隊長室の扉へ向かった。聖夜が扉を開けようとしたその時、突然向こう側から扉が開いた。聖夜と、扉の向こうに立っていた見知らぬ少女の目が合う。


 少し明るい茶色の髪、華奢な体、大きな蜂蜜色の瞳。美少女と言って差し支えないその風貌に似合わず、体のあちこちに傷跡が見受けられた。


「君は……?」


「やっと……会えた……」


 少女の目から涙がこぼれ落ちる。少女は戸惑う聖夜に駆け寄ると思いっ切り抱きついた。


「え!?」


 その場にいた全員が目を丸くした。


「ちょっと!聖夜、どういうこと!?」


「し、知り合いか?」


「俺が知りたいよ!」


 3人がまごついていると、真崎がパタパタと部屋に駆けてきた。


「はぁ……はぁ……お、置いていかないで下さい……って、ここ総隊長室じゃないですか!」


「真崎、この子は誰だ?」


「総隊長!この子、さっき急に押しかけてきて……この絵の人を探してるみたいで」


「これは……聖夜?」


 真崎が持っている自由帳には、色鉛筆で聖夜によく似た人物が、子どもが描いたような絵柄で描かれていた。


「ですよね!聖夜君ですよね!ここにいるって言ったら急に走り出して……」


「そうか……分かった」


 千秋は少女に歩み寄ると、ハンカチを差し出した。


「とりあえず涙を拭いてくれ」


「あ……ありがとうございます」


 少女は聖夜から離れ、涙を拭いた。それから深呼吸をし、千秋を真っ直ぐに見て言った。


「取り乱してすみません……。志野千秋さんですよね?」


「私を知っているのか?」


「はい……宵月博士に聞きました」


「宵月博士……明日人さんか!?」


「ええ……この写真、預かって来ました」


 少女は小さなショルダーバッグから手帳を取り出し、そこに挟まっている1枚の写真を取り出した。


「見せてくれ」


 その写真には、小学生の千秋と眞冬、そして夏実と春花と共に微笑む明日人の姿が写っていた。もう随分と色褪せていたが、千秋には見覚えがあった。


「これは……あの時の」


「何でも屋をしてたんですよね。その後、特部に入られたとか……全部聞きました。千秋さん達がいる特部を頼りなさい。きっと助けてくれるって」


「そうか……明日人さんは無事なのか?」


「今のところは……でも、いつどうなるか分かりません」


「父さん、危ない目に遭ってるのか!?」


 聖夜の言葉に、少女は黙って頷いた。


「そんな……どこにいるんだ?早く助けないと!」


「聖夜、落ち着いて」


 柊は焦る聖夜の背中に手を添えて、冷静に声をかけた。


「まずは話を聞かなきゃ」


「……うん、ごめん」


 聖夜が静かになったのを確認して、少女は口を開いた。


「私は明星旭……未来人から逃げてきました」


「未来人……?」


「はい。彼らは高次元生物を生み出して、人を襲っています。アビリティの恐ろしさを知らしめるために」


「高次元生物を生み出してるってことは、アリーシャ達か……?」


 翔太が尋ねると、旭は頷いた。


「どうして、高次元生物でアビリティの恐ろしさが伝わるの?逆じゃない?」


「それは……高次元生物は、元人間だからです」


 旭の言葉に、部屋の中が静まり返る。


「高次元生物は……元人間……?」


 聖夜は震える声で旭の言葉を反芻した。信じがたい現実を飲み込むように。


「それは本当なのか?」


 千秋が冷静に旭に問う。旭はゆっくりと頷いて、明日人の手帳を手渡した。


「これに全部書いてあります」


 千秋は手帳を開き、その内容を読み始めた。


* * *


 これを読んでいるということは、旭は無事に特部へ辿り着いたのだろう。


 旭は私と共に捕まっていた少女だ。『未来予知』の力を持っている。他にも少し特殊だが……本人に聞いてくれ。きっと力になってくれる。


 夏実、千秋、眞冬。久しぶりだな。直接会えずに、こんな形になってしまってすまない。


 春花が亡くなったのはニュースで見たよ。はじめは私も高次元生物を恨んだ。だが、春花の死は私のせいなんだ。


 私は未来人の誘惑に負けてしまったんだ。亡くなった妻を生き返らせると言われ……言われるがままにタイムマシンで過去に渡り、高次元生物を生み出す手助けをしてしまった。


 高次元生物が生まれたのは、私のせいだといっても過言ではない。本当にすまない。


 高次元生物は、50年前に潰れた朝丘病院という場所で、現在も生み出され続けている。


 未来人のアビリティ、『スケッチ』で生み出された白い制服の人間が、人を攫って、未来の薬品を使って高次元生物にしているんだ。


 高次元生物の力は、その人が生前に持っていたアビリティによるものなんだ。例えば、『岩』を操る高次元生物は『岩』のアビリティを持っていた人のなれの果てだ。


 今はこの情報を明かしていないが、時が来たら彼らはこの情報を日本中に公表するつもりだろう。そして、アビリティは人を傷つける物だと人々に知らしめるつもりなんだ。


 そして、人々のアビリティの使用を制限、監視し、恐怖と高次元生物により、この時代の人々を支配するのが彼らの目的だ。そうすることで、彼らは彼らの未来を……。


 すまない。もう時間が無い。とにかく、朝丘病院に来て高次元生物の生産を止めて、未来人を倒してくれ。じきに特部も攻撃されるだろう。未来人は強い。どうか無事でいてくれ。


 それから、最後に1つだけ。聖夜と柊を頼む。こんなことになってしまって、もう合わせる顔がないんだ。私の代わりに、どうか2人を守ってくれ。


* * *


「……信じられないが、明日人さんは嘘をつかない」


 千秋は手帳を閉じ溜息をついた。


「まさかこんなことになるとはな……」


「……ごめんなさい」


「君が謝ることじゃない。それより……明日人さんは君が特殊だと言っているが、どういう意味だ?」


 千秋が尋ねると、旭は自分の胸に手を当てて目を伏せた。


「それは……私、アビリティを2つ持ってるんです。特異体質で」


 旭の答えに、千秋は目を丸くする。


「アビリティを2つも……?」


「はい。1つ目は『未来予知』2つ目は……1度も使ったことのない、役立たずのアビリティです」


「そうか……なら、実質1つだな」


 旭は頷くと、聖夜に目を向けた。


「え……?」


 何故か目が合って、聖夜は首を傾げた。


「そういえば、君は聖夜を探していたんだったな。何故だ?」


 千秋に問われると、旭は微笑みながら聖夜に歩み寄って答えた。


「それは……彼が世界を救うから」


「世界を救う!?」


 聖夜は驚いて目を丸くした。


「はい。私の視た『未来』では、あなたが世界を救うことになってるの。だから、特部に来る途中、ずっとあなたを探してた。未来人から、みんなを守るヒーローさん」


 旭はそう答えると、聖夜の両手を優しく包んだ。


 旭に優しく微笑まれ、聖夜は顔を赤らめる。


「ヒーローだなんて、そんな……」


 その様子を見て、柊は溜息をついた。


「そうだよ。さっきまで怖じ気づいてたんだよ?」


「ひ、柊……それはそうだけど……」


「本当に聖夜なのかな?人違いじゃない?」


「人違いじゃないです!確かに彼です!」


 呆れた様子の柊と、彼女の言葉を必死になって否定する旭。徐々にヒートアップしていく2人を見て、聖夜はオロオロとしながらも仲裁に入る。


「2人とも落ち着けって……」


「聖夜は黙ってて!」


「ちょっと静かにしてて下さい!」


「……翔太~!」


 助けを求める聖夜を見て、翔太はやれやれと口を開いた。


「とにかく、俺達がするべきなのは未来人の攻撃に備えることと、朝丘病院で高次元生物の発生を止めること、ですよね」


「ああ。そうだな」


「とりあえず今日は休みませんか?俺も柊も任務終わりですし、旭も逃げてきて疲れてるだろうし」


 翔太の進言に対して、千秋は落ち着いた顔で頷く。


「翔太の言う通りだ。旭にも部屋を貸そう。真崎、案内してやってくれ」


「了解です!さ、行きましょう」


「で、でも……」


 旭の不安そうな顔を見て、千秋は彼女の気持ちを察し微笑んだ。


「大丈夫だ。未来人の好きにはさせない。明日人さんも必ず救い出す。そうだろう?聖夜、柊」


「はい!離れてた間のこと……聞きたいことも、言いたいことも沢山ありますから」


「だな!俺も……父さんに会いたい。ずっと離れ離れだったけど、俺の父さんは1人だけだから」


 千秋は、2人の答えに頷き、旭に優しく問いかけた。


「安心したか?」


「はい……でも、私が不安なのはそういうことじゃなくて……」


 旭は顔を真っ赤にして千秋を見つめた。


「1人で寝るの……怖いんです」


 その様子を見て、千秋はくすりと笑う。


「なんだ、そういうことか」


「わ、笑い事じゃないですよ……」


「いや、すまない。そうだよな、ここに来るまでに怖い目にも遭ったのだろう。……柊」


「はい?」


「君の部屋に旭を置いてやってくれないか?」


「……いいですけど、ベッド、一つしか無いですよ?」


「わ……私、床で寝ます!だからお願いします!」


「いやいや、怪我人にそんなことさせられないよ。うーん……床に布団でも敷ければいいんだけど」


 頭を悩ませる柊に対して、聖夜が隣から声を掛ける。


「なぁ、空き部屋のマットレスと掛け布団を持って行けばいいんじゃないか?俺も手伝うよ」


「……そうだね。聖夜、お願いしてもいい?」


「もちろん!」


 聖夜は柊に頷くと、旭に優しく笑いかけた。


「俺がヒーローなのかは分からないけど……よろしくな、旭」


「は……はい!」


 顔を真っ赤にして頷く旭を見て、柊もやれやれと微笑んだ。


「それじゃあ、空き部屋に案内しますね。ついてきて下さい!」


「はい!」


 聖夜と柊、そして旭は真崎の後について行った。千秋と翔太がその場に取り残され、部屋が急に静かになる。


「……賑やかになったな」


「ええ。本当に」


 翔太は苦笑いして頷いた。


「確か、騒がしいのは苦手だったか」


「今はそうでもありませんよ。……あいつらが来てから、俺も随分変わりましたから」


 翔太はそう言うと、穏やかな表情を見せる。


「聖夜と柊か」


「はい。……前までは、俺にとって中央支部のみんなは任務遂行のために手を貸し合うだけの存在でした。仲が悪かった訳ではありませんが、馴れ合うつもりもなかった」


「そうか……でも、変わったんだな」


「はい。あいつらと出会ってから……壁を作らず、仲間に対して全力なあいつらを見てから、仲間との絆を信じられるようになったんです」


 翔太はそう言うと、静かに微笑んだ。


「だから、こういうのも悪くない」


 翔太の穏やかな笑顔を目の当たりにし、千秋もつられて微笑んだ。


 嬉しかったのだ。自分が保護し、長年見守ってきた翔太が、こうして穏やかに笑うようになったことが。


(昔の翔太からは……考えられない表情だ)


 千秋の脳裏に、翔太と出会ったばかりの頃のことが蘇った。


* * *


 4年前。特部の到着が遅れ、犠牲者が出たという報せを聞きつけた千秋は、特部東日本支部の支部長室に駆け込んだ。


「草谷!」


 千秋は、支部長室のテーブルで頭を抱える草谷の元へツカツカと歩み寄った。


「どうして、犠牲者が……!」


「そ、総隊長……、申し訳、ありません……」


 草谷は目を赤く泣き腫らしたまま、千秋のことを見上げた。


「隊員が全員、別の任務に出ていて、帰還が遅れてしまい……間に合わなかったんです」


 草谷は震える声でそう言うと、立ち上がって千秋の腕を鷲掴みにした。


「どうして……どうして、隊員を増やさないんですか!?以前のように、もっと隊員がいたら、今回のような事態は起こらなかったはずです!!」


 草谷は涙を流しながら、千秋にすがった。


 たしかに、総隊長が千秋に変わってからは、隊員は全員、千秋によるスカウト制になっていた。先代の総隊長は、公開試験で隊員を大量募集していたのだ。


 しかし、千秋がスカウト制をとるのには理由があった。


「……もし、力の無い隊員が戦線に立ったらどうなる?人々を守れないどころか、隊員自身が命を落とすことになるだろう。余計な犠牲は……これ以上作るべきでは無い。だから…………」


「だから、国民の犠牲は仕方ないって言うんですか!?」


 千秋の言葉に、草谷は声を荒らげた。


「今回犠牲になったのは……何の罪もない親子だった!両親は亡くなって、まだ小さい兄妹だけ生き残って……!彼らには、行く宛ても無いんですよ!?それでも、総隊長は……」


 草谷はそこまで訴えて、千秋の悲しそうな表情を見て口を噤んだ。


 草谷も知っていたのだ。以前の特部は、毎日のように隊員が命を落としていたことや、中央支部の最強部隊だった千秋が、それを見送り続けていたことを。


 死への恐怖や、仲間の大切さを痛いほど分かっているから、千秋は闇雲に隊員を増やさないと、頭では理解していた。


 草谷は千秋から手を離し、絞り出すように声を出した。


「……せめて、あの子達には会ってやって下さい。あの子達のこと……両親を亡くしたあの子達のことを……助けてやって下さい。お願いします」


「……もちろんだ」


 草谷の言葉に、千秋は静かに頷き、支部長室を出た。


* * *


 千秋が東日本支部の職員に連れられて訪れたのは、医務室だった。


 部屋の隅にあるベッドに、小学生位の少女が横たえられている。彼女の目はぼんやりとしており、翡翠色の髪の下には包帯が巻かれていた。


 そしてそれを、ベッドの脇の椅子に座った、彼女と同じ翡翠色のショートカットの少年が、虚ろな目で見つめていた。


 その辛そうな様子を見て、千秋の胸が痛む。


「……花岡」


 千秋は、医務員の女性に声を掛けた。すると、彼女は静かに頷き、少年の視線に合わせてしゃがみ込んだ。


「翔太君。少し、いいかな?」


 医務員に声を掛けられ、翔太は彼女の方を見た。


「君に、会って欲しい人がいるの」


「会って欲しい人……?」


 翔太の言葉に医務員は頷き、千秋の方を見た。


 千秋は翔太の隣に膝をつき、彼の方を真っ直ぐに見つめた。


「……はじめまして。私は、特殊戦闘部隊総隊長の志野千秋だ。……君は?」


 千秋が尋ねると、翔太は目線を下げて呟いた。


「……風見、翔太」


「翔太っていうのか。……いい名前だ」


 千秋はそう言って微笑みを作る。しかし、翔太は千秋のことを悲しそうな目で睨んだ。


「……なんで、来てくれなかったんだよ」


 翔太の瞳から、涙が溢れ出す。


「特部が来てくれたら、父さんと母さんも死なずに済んだかもしれない……燕も、怪我しなくて済んだかもしれない……!」


 翔太は泣きながら、千秋の肩を押しのけた。


 子どもの力なんてたかが知れている。翔太の力では千秋を押し倒すことなんてできやしない。


 しかし、千秋の胸の痛みは、強く増した。


「……すまない。君の家族を、助けることができなくて」


 千秋は、辛うじてそう謝った。すると翔太は、涙を拭いながらか細い声で呟いた。


「……俺も、あの時……死ねたら良かったのに……」


「え……?」


 千秋に聞き返され、翔太は大きな声で言い放った。


「死ねたら、良かったんだ……!!父さんも母さんも、いなくなって……燕も、俺のこと……覚えてなくて……!俺だけ1人で生きていくなんて、そんなの……、そんなの……!」


「……!それは、ダメだ!」


 千秋は、泣きじゃくりながらそう訴える翔太のことを、強く抱き締めた。


「っ……!は、離せ……!!」


 千秋は、自分を拒絶する翔太に対して、力強く告げた。


「私が……私が、君を1人にはしない」


「は……?」


「翔太、私の所に……特部中央支部に来てくれないか?」


「え……?な、何で……!?」


 翔太に尋ねられ、千秋は抱きしめていた腕を解いて、翔太の肩を強く掴んだ。


「ここに来る前に、報告で聞いたよ。君が、高次元生物を追い払ったのだろう?」


「そ、そうだけど……」


「その力を、私に貸してくれないか……?君のような強い力を持つ隊員が、今の特部には必要なんだ」


 千秋の言葉に、翔太は目を丸くした。


「君が中央支部に来てくれるなら、私が君の生活を保証しよう。君の妹の生活も、だ。もし、君が私の所に来てくれるなら……絶対に、私が君達を守ってみせる」


「……!」


 翔太は、千秋の腕を振り払い、彼のことを睨んだ。


「本当だな?」


「ああ。本当だ」


 翔太は千秋が頷いたのを見ると、泣いて赤くなった目元を擦って、千秋に真っ直ぐな眼差しを向けた。


「俺、戦うよ。命をかけて、戦って……あんたの力になってやる……!だから、その代わりに……俺と燕を守るってこと、約束しろよ!」


 翔太の強い眼差しを受け止め、千秋はしっかりと頷いた。


「ああ。約束だ」


* * *


「……やっと君も、年相応に笑うようになったな」


「なっ……」


 千秋に優しい眼差しを向けられ、翔太は顔を赤らめ目を逸らした。


「照れなくてもいいんだぞ?」


「……照れてません」


「君らしいな。もう少し素直になっても良いと思うんだが」


「……もう休みます」


 翔太は赤い顔のまま扉に向かって歩いて行き、部屋から出て行った。


「……敵が動き出したが、こちらも変わりつつある。以前までの特部とは違う」


 千秋は指輪に目を落とした。


「絶対に打ち勝ってみせる……だから春花、見守っていてくれ……」


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