異世界ラグトリア
謎の眩しい光から目を覚ました智香達は神殿のような場所についていた
「授業中だったよね!?」「ここどこ!?」
クラスメイト達が慌てふためく中、神殿の後ろから金色の髪の毛をした白い神官服みたいな服をきた綺麗な女の人が現れた
「皆さま、ようこそいらっしゃいました
私は女神ラティシアと申します。
今の状況を全てご説明します、落ち着いて聞いてください」
クラスメイト達は少し落ち着きを取り戻し女神ラティシアと名乗る女性の話を聞くことにした
「この世界ラグトリアは数十年前まで平和な世界でした、ですが、突然現れた魔王と魔物達に対抗する力もなく、今は破滅の一方なのです
そこで、私は女神の力を使い、異世界より勇者様達を召喚したのです」
ラティシア曰く、ラグトリアと呼ばれる世界が危ないらしく、それで智香達が呼ばれたと言うわけである
「んな危ないこと協力するわけないでしょ!」
「そーだそーだ、元の世界に戻せ!」
クラスメイト達の中にはすぐに戻りたいと言う者達もいた、それはそうだろう、自分達には関係ない世界を何故救う必要があるのか、わからないからだ
「召喚時に使ってしまったゲートは閉じられしまっています、魔王を倒すまで、皆さまには付き合ってもらいます。
それだと、みなさまが危ないので女神の力を使い、特殊スキルを与えます」
女神ラティシアがそう言うと両手を広げて、空からなにか光がクラスメイトと智香の中に入っていった
「では、今から皆さま、ステータスオープンとおっしゃってください、その時に皆さまにピッタリの武器と防具、そして役職が与えられます、そして、この世界ではランクとレベルが全てとなっています、ランクが高い冒険者はより強い魔法や剣術を習うことが出来ます
レベルをあげて新たな魔法や、スキルを身につけてランクアップを目指しましょう」
ラティシアの説明を聞き、帰れないなら仕方ないと次々とクラスメイト達がステータスオープンと言い出した
「素晴らしいです皆さま!白石楓さん、ランクSの魔術師!レベルは1からなのでそこは変わらないですが、いきなりランクSは素晴らしいです!
高橋まつりさん、石田鷹斗さん、後藤誠さん!全員Sランク冒険者の法術師、剣士、槍使いは素晴らしいです!!」
自分を常にいじめていた楓達のステータスを見つつ智香も端っこの方でステータスを開いた
「え…ランクG…?の治癒師…」
「おい暗風!ステータス見せろよ!」
石田鷹斗の手によって智香のステータスが晒された
「ランクGってなんだ?見たことないぞw」
「ラティシアさんって言ったっけ?ランクGってどーなん?」
石田鷹斗がラティシアに聞く
「この世界で、1番低いランクはEです、Gとなるとおそらくその下、1番最弱になります。女神をしてきて初めてみました」
「さすが暗風だなww1番最弱とかww」
智香は1番最弱と言われ、やっと誰かの役に立つと思った希望が打ち砕かれたような気がした
「1番最弱の治癒師とかいらねーよ!こいつ邪魔だよなぁ!」
クラスメイト達も智香を邪魔者扱いする
「智香さん、あなたはもう必要のない存在です、どこか果ての地へ飛ばします。生きているかわからないですが。必要のない勇者にまでかまけてる時間ないのです」
女神ラティシアがそういうと智香の足元に魔法陣が展開される
「そんな…!私は!まだっ!」
精一杯手を伸ばしたがすでに遅く、智香はどこかに転移させられてしまった
次回、ランク外治癒師のファーストエイド
「特殊スキル、ファーストエイド」
是非お楽しみに!