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異世界へ

私は自分自身が嫌いだ…


なにも取り柄もなく、勉強も運動も苦手、あまつさえ人と話すことも苦手…


だけど、そんな私、春風智香はるかぜともかは、人の役に立ちたいと思っていた


困ってる人や、悩んでる人に手を差し伸べられる、まるで英雄のような…


「英雄…か、なに言ってるんだろ私…」


いつもと変わらない学校までの道のりを歩みながら

その足取りは少し重く


「また、いじめられる…のかな」


智香は暗い性格からかいじめの対処になっていた


「学校行くの…嫌だな」


行ってもいじめられ、行かなかったら親に怒られる、そんな地獄の日々であった

とぼとぼと歩いて行くと

智香が通う、私立影山高校が見えてきた

校門の方から朝の部活の声や、歩いて行く生徒たちの姿も見えた

校門をくぐりロッカーを目指して歩いていくと


「あれー?暗風じゃん!相変わらず暗いねぇ〜」


「ちょっと白石〜暗風なんかに絡むのやめなよ」


女子生徒たち数人を連れた金髪長髪のギャルっぽい少女と茶髪ショートボブの少女が智香に向かって話しかけてきた


「あ、白石さん…高橋さん…」


金髪長髪の少女の名前はクラスメイトの白石楓しらいかえでスクールカーストのトップであり、いつも智香に絡んでくる

茶髪ショートボブ少女はいつも楓に取り巻きしてる高橋まつり(たかはしまつり)だ


「ちょっと暗風程度が名前呼ばないでくれる?」

 

「ご、ごめんなさい…」


「もういいよ楓、今日はイベントがあるんだしそろそろ行こ?」


まつりにそう言われ、楓とまつりはクラスへと向かっていった


「イベントってなんだろ…」


智香は少し気になったものの、自分のクラス2年C組へと向かった

階段を上り、クラスへと入った瞬間

何故か笑い声がした、嫌な予感がした智香は自分の

机を見ると


「落書き…されてる…」


そこには智香に対するひどい悪口ばかりが書いてあった

智香は朝のホームルームが始まる前に消そうとすると


「朝から大変だねー暗風さんw」


煽る楓と、笑うまつりの姿が見えた

イベントというのはこれのことだろう

智香はなんとか朝のホームルームが始まる前に消すことが出来た

チャイムがなり、先生が入ってきて、朝の連絡事項等を話、1時間目の授業が始まる前の10分休憩になった

智香はすぐさま1時間目の授業の支度をして、3階の女子トイレに向かう

10分間の休憩でも、クラスにいるよりかましだからである

そんな智香を揶揄うように


「お、暗風がまたトイレいくぜー!」


「あいつ便所くせーよな!」


そんなやじを飛ばすのは茶髪の短髪の、石田鷹斗いしだたかとと、黒髪の短髪の後藤誠ごとうまことである

近くには楓とまつりの姿もあり4人で智香を笑っているのだ

智香はすぐ3階へ向かいトイレにかけこむ


「もう…嫌だ…こんな生活…もう…」


それでも時間は過ぎていき、1時間目の授業が始まるギリギリにクラスに入っていった

授業が始まり、クラスメイト達は黒板に書かれた内容や、教科書を見ながら先生の話を聞く


「私…こんなんで人の役に立てるのかな…」


智香がそうつぶやいた瞬間に眩しい光が教室を包んでいく



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