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32話 「蒼樹の決意」

「そういえば、生徒会の仕事ってなにをしてたんだ? こんなに遅くなるなんて、よっぽど忙しいんだな」


「まあ、あたしの場合は生徒会以外にも部活の勧誘とかもあったから遅くなっただけだけどね。ほら、新入生入れないといけないから」


「兼任してるとそうなるのか」


「だね~。あと、もうちょっと先のことだけど、文化祭のこともやらなきゃだし」


「文化祭……九月くらいにやってる行事だよな。もう準備するのか?」


「規模を大きくしようとすれば準備期間も長くなるし。企画を通すのにも時間かかるし。うかうかしてたらあっとういう間に当日が来るから」


「なんか手伝えることあったら手伝うよ」


「あーそれだったら、今度お願いするかも」


 それから美佐がなにかを考えるように顎に指先を添えて、なにげなく呟く。


「その時は芽依ちゃんとも一緒にやりたいな」


「あっ……そうだな……」


 正直、今から芽依とどう接したらいいのか分からない。これ以上芽依を傷つけるようなことはしたくない。だからできる限り距離を取りたいと思うけれど、そうやって突き放すこともショックを受けさせるかもしれない。


「もう家着いちゃったね。久しぶりに蒼樹としっかり話せて楽しかったよ」


「俺も。じゃあ、また明日な」


 家に入っていく美佐を見送って、俺は考える。芽依との関係をどうするべきか。そして、決意を固める。


 翌日の昼休み。先生が教室を出ていくと同時に芽依の席へ近づく。


「芽依、ちょっといいか」


「大丈夫ですよ。お話ですか?」


「そうだ。またあの屋上に行こう」


 屋上に上がって、ベンチに座る。


「それで、話なんだけどさ。今のところ芽依はサンタとして、俺の恋を応援してくれるって立場だろ」


「そうですね。友達として、という気持ちもありますけど」


「それを……解消したいと思う」


 俺は昨日から決めていたことを告げた。


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