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キラーB  作者: 獅子奉篁
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「おまえ、雑用だろ?

雑用なら、そのぐらいのことはしてくれねえと」


「そのぐらいって何だよ!

仕事サボってるナマケモノはあんただろーが」


徳丸の勝手な言い草に、里奈はついに切れてしまった。


「何だとぉ、ガキのくせに生意気な。

そんなヤツはなあ」


徳丸と里奈は言い争いを始めた。

そんな2人の頭上を、不意にオウギワシが通過していった。


徳丸も里奈も、呆気にとられて滑空するオウギワシを見上げていた。

オウギワシは、徳丸と里奈がついさっき抜けてきたばかりの林の中に入って行った。


「戻って行きました」


里奈が顔を向けると、徳丸は口をあんぐりと口を開けて、オウギワシが入って行った林を見ていた。


「どうするんですか?」


里奈は徳丸の顔をのぞき込んだ。

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