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キラーB  作者: 獅子奉篁
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テーブルの上には、ホテルが用意した年代物の最高級ワインが置かれていた。


陽が沈むにはだいぶ時間があるが、男は栓を開け、グラスにワインを注いだ。

赤い液体がグラス上部まで満ちた時、不意に男の手が震えた。

すると、液体がグラスからあふれ、テーブル、さらに絨毯へと零れ落ちた。。


男は、呆然と濡れた絨毯を見つめた。


この俺が、びびっているとでもいうのか!


男は、ここ数日に起きたことを思い浮かべた。


すでに2人が殺された!


吉岡と早坂はすでにこの世に存在しない。

吉岡は自宅マンションで不可解な窒息死。

早坂は、何か得体の知れぬ生物に呑み込まれかけ死んだという。


さらには、玉川も手に怪我を負い入院中だ。

玉川は白昼さなか、大きな鷲のような鳥に襲われ、スマートフォンを持ち去られたと聞く。


一体、何がどうなっているのだ!


次に狙われるのは俺ではないのか?


警察の馬鹿どもは何をやっている!



恐怖に耐えられなくなった男は、この朝、自宅を飛び出したのだった。

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