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「と、虎が・・・・・・」
初老の男性は顔を引きつらせ、体を震わせたまま、虎の絵を指差した。
黒づくめの男は、まったく気にする様子も無く、何事も無かったかのようにスケッチブックを閉じると、立ち上がった。
檻の中では、数匹の虎がなお悠然と動いていた。
そんな中、一匹の虎が足を止め、男を見ている。
男も立ったまま、虎を見つめた。
そんな時間が一分ほどあった。
やがて、男はその場を後にした。
腰を抜かしていた初老の男性は、しばらくの間、その場から立ち上がることさえ出来なかった。
「と、虎が・・・・・・」
初老の男性は顔を引きつらせ、体を震わせたまま、虎の絵を指差した。
黒づくめの男は、まったく気にする様子も無く、何事も無かったかのようにスケッチブックを閉じると、立ち上がった。
檻の中では、数匹の虎がなお悠然と動いていた。
そんな中、一匹の虎が足を止め、男を見ている。
男も立ったまま、虎を見つめた。
そんな時間が一分ほどあった。
やがて、男はその場を後にした。
腰を抜かしていた初老の男性は、しばらくの間、その場から立ち上がることさえ出来なかった。
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