表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キラーB  作者: 獅子奉篁
75/341

74

翌日、マスコミの話題は、前日の殺人事件でもちきりだった。

テレビでは被害者である早坂の経歴や人物像にも触れられたが、報道はことごとく早坂に対して好意的なものだった。

対照的に、ネットではボロクソに書きこまれ、恨みによる犯行に違いない、という投稿がいくつか見られた。


捜査本部での会議から堀田が戻ってくると、部下の白井が息を切らせて駆け寄ってきた。


「どうした?」


「それが・・・・・・」


白井の呼吸は荒く、すぐに答えることが出来なかった。


「早坂の死亡推定時刻頃、早坂の携帯に電話をかけてきた者がいます」


「何だと、誰なんだ!」


「はい、玉川勝正です」


「玉川・・・・・・・」


堀田の脳裏に、玉川が乗っていた車が起こした事故が浮かんだ。

堀田は、その現場検証に立ち会っていた。


「安永あかりが事故で死んだ際、早坂と玉川は同じ車に乗っていました。

そして、通話時間は21分です」


「20分以上、いったい何を話してたんだ」


「すでに玉川の方には問い合わせました。

玉川はスマートフォンを盗まれたと言ってます」


「盗まれた?妙だな。

その盗まれたスマートフォンからかけた奴がいるっていうのか」


「ええ、それで」


白井は、再び苦しそうに激しい呼吸を繰り返した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ