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キラーB  作者: 獅子奉篁
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「何か分かったか?」


敷地から出ようとしていた徳丸に、声がかけられた。

徳丸が顔を向けると、刑事の堀田がコンクリートの塀にもたれかかっていた。


「あの家政婦が言うように、被害者は大きな蛇に呑み込まれたんじゃないですかねえ」


徳丸の言に、堀田はうなずいた。


「その可能性は高いと思うんだが、疑問だらけだ。

発見当時、部屋の窓は開いていたが、そこから大きな蛇が出入りした痕跡は無い。そして、ドアから出た様子も無ければ、廊下を這いずった痕跡も無い。それに、辺り一面くまなく調べたんだが、巨大な蛇が移動した痕跡も見つからん。蛇が殺したというなら、そいつはどっから入ってどこに消えたのか。

まったく、こんな事件ばかりだ」


堀田は大きなため息をついた。


「憶測で変なこと書かんでくれよ。

この辺の住民に騒がれても困るからな」


堀田は徳丸を横目で見ながら、釘を刺した。


「へい、わかっとりやす」


徳丸は小さく頭を下げると、その場を離れた。

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