表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キラーB  作者: 獅子奉篁
7/341

キラーB 6

堀田はビニール製の手袋をはめた手で、マンションのドアを開けた。


「何なんだ、この臭いは!」


強烈な異臭が、すぐに鼻に飛び込んできた。


堀田は顔の前を手で数度払った。

後ろに控えていた警官たちも同様で、堀田の班に配属されたばかりの白井は、ハンカチで鼻と口を押えている。


堀田は中に入った。


玄関が濡れ光っていた。

よく見ると、それは粘り気を含んでいるようだった。


先に入っていた若手の鑑識が、しゃがんだまま、堀田にビニール製の靴カバーを差し出した。

堀田は慣れた手つきでそれを履きならした革靴の上から被せた。

白井も同じくそれを付けた。


この部屋の玄関から廊下の先まで、液体がずっと付着していた。

廊下は液体が付着していない箇所にだけ、シートが敷かれていた。


堀田は一度、玄関の外を確認した。

ドアの外には、濡れた跡は無かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ