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キラーB  作者: 獅子奉篁
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すっかり陽が暮れていた。


警察によるこの日の現場検証は少し前に終わり、まだ数名の警官が屋敷の庭に残って後かたずけをしている。

彼らの顔には、一様に疲労の色が見えた。


徳丸と理奈は、どこから忍び込んだのか、あるいはどさくさに紛れて潜り込んだのか、屋敷の庭に居た。

むろん、屋敷は邸宅だけでなく、庭内もまだ立ち入り禁止である。


徳丸は、この家の家政婦を見つけ、詰め寄っていた。


「あなたが殺された早坂俊行さんの第一発見者だそうですね」


徳丸は庭内でも、陰の目立たぬ場所に家政婦を連れ出すと、手帳を取り出してインタビューを始めた。

警察関係者は、まだ徳丸に気づいていない。


里奈は徳丸の横に突っ立ったまま、呆気にとられていた。

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