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ずいぶんと華奢な身体つきの女の子だった。
中途半端な長さの黒髪に、黒縁のメガネ、白いシャツ。
下は何の特徴も無いデニムパンツにスニーカー。
おしゃれっ気、化粧っ気、どちらも数値化すると限りなくゼロに近い。
ここで働くということは、二十歳は過ぎているはずだが、どうみても高校生、下手をすれば中学生に見えてもおかしくはない。
それでも、眼鏡の奥のつぶらな瞳や卵型をした顔の輪郭など、よくよく見ると可愛らしく見えなくもない。
ちょっと髪型や化粧に気をつければ、雰囲気もがらりと変わるだろう。
もっとも、徳丸はそんなことは思っていない。
彼は大の巨乳フェチ。
さらには顔立ちにしろ、メイクにしろファッションにしろ、派手な女が好みである。
目の前の女性は、そうした徳丸の趣味とは真逆のタイプだった。
もっとも、年齢もかなり離れてはいるのだが。




