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キラーB  作者: 獅子奉篁
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里奈はキャンバスを両手で持ったまま、絵を凝視した。



これは、もしかして、港?



女性の背後には海があり、うっすらと防波堤のような物が描かれてあった。



私が夢中でサメの写真を撮っていた時、桐原さんは私を描いていたのだろうか。

でも、この絵、どうして・・・・・・?



「その絵は未完成だが、もちろん、わざとそうしたんだと思う。

完成させちまったら、その絵の中からもう一人のあんたが出てきちまうかもしれねえから」



里奈とおぼしき女性が描かれた絵は、ほぼ描き上げてあるにもかかわらず、顔の左側4分の1が描き上げられておらず、空白になっていた。



もしかして、この絵に描かれた私が絵から抜け出したりしないように・・・・・・?



絵を見つめる里奈のレンズの奥の目が潤んでいた。

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