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キラーB  作者: 獅子奉篁
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翌日、堀田は徳丸と里奈のいる啓示社を訪れた。

堀田は大きな包みを脇に抱えていた。

その姿を見た徳丸が、すぐに近づいてきた。



「や、堀田さん、おつかれさまです。

それは何です?食いもんですか?」



「警察の人間がそんなもん持ってくると思うか?」



堀田はぶっきらぼうに言った。



「事件は大方解決したって聞きましたが、真相は何だったんです?

まったく公表されてませんね。

玉川はズグロモリモズの毒で殺されたんですよ。

稀崎映美は、本当にスカートの中にあんな危険なもの隠してたんですか?

それに稀崎映美は今どうしてるんです?」



「悪いが、詳しくは話せん」



「そんな、ひでえなあ。ウチだけに教えてくださいよ。

いろいろと協力したじゃないですか。

桐原ってヤツが連続殺人犯、キラーBだったんですか?」



「何だよ、そのキラービーって。

ああ、あれか、おまえの造語か。

今日は別の件で来たんだ。

あの里奈って子いるかい」



徳丸は里奈を呼び出した。

堀田を前にした里奈は、何も言わず頭を下げた。



堀田の希望で、堀田と里奈は社の会議室で2人だけで話をすることになった。



「2人きりにして大丈夫なのか?」



2人が会議室に入った後、徳丸がすぐ側に立っている行橋に言った。



「大丈夫ですよ、徳丸先輩じゃないんですから」



「俺はあんな小娘なんかに手は出さねえよ。

だが、万が一、堀田さんがロリコンで、おまえのような幼児フェチだったらヤバイと思ってな」



「誰が幼児フェチですか、誰が。

そういうデマを広めるのはやめて下さい。頼みますよ」

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