表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キラーB  作者: 獅子奉篁
315/341

315

玉川の左頬から血しぶきが上がった。

玉川は頬を手で押さえたまま、尻餅を着いた。

血は、玉川の手の下からなおも滴り落ちていた。



玉川の前に稀崎映美が立っていた。

顔や衣装のいたるところに返り血が付着し、右手には真っ赤に染まった果物ナイフを握っている。



会見場の徳丸と行橋は、呆気にとられていた。



「どうなってんだ?」



「わかりません」



「サプライズ演出とかじゃねえよな?」



「違う、と思います」



2人は言葉を交わしはすれどお互いを見ることはなく、視線をずっと稀崎映美と玉川に向けている。



「どけどけ、ここにいる連中全員退出させろ!」



割れんばかりの声が響いた。

刑事の篠原だった。



篠原は他の刑事や警備員たちを怒鳴りつけながら、ドタドタと音を立てて会見席に向かった。

この時、稀崎映美が尻餅を着いた玉川に対し、ナイフの切っ先を向けた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ