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キラーB  作者: 獅子奉篁
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309

「でも、彼女、稀崎映美さんを解放してあげたんですね。その後で」



里奈が言った。

安永あかりは立ち上がると棚までゆっくりと歩き、そこから1枚のキャンバスを取り出した。

誰も何も言わず、安永あかり以外は動かなかった。

部屋の中ではかすかな足音だけが聞こえていた。

安永あかりは、取り出したキャンバスをスタンドに立てかけた。



「これが、その時桐原が描いた絵よ」



安永あかりはそう言った。

だが、そのキャンバスには何も描かれてはいなかった。



「何も、描かれてませんけど」



里奈の声が震えていた。



「ええ。だって、桐原の筆でここに描かれた稀崎映美は、私の意思でこの絵から抜け出し、今は・・・・・・」



安永あかりは離れたノートパソコンの画面に視線を向けた。



「玉川のとなりに居るんだから」


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