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変装を解いた私の顔を見た時、映美はそれは驚いていたわ。
自らが騙して玉川たちに生贄として差し出し、最後は自殺したはずの人間が目の前に立ってるんだから。
私と桐原は映美に猿ぐつわを嚙ませると、服を脱がせて縛り上げた。
私が玉川たちに屈辱を味わわされた時と、同じ状態にしてやった。
映美は声が出せない状態で泣き叫んだ。
でも私は、可哀そうだなんて少しも思わなかった。
この女のせいで、何人もの女性が玉川たちに犯され、死んだ。
私も玉川たちに屈辱を味わわされた挙句、殺されかけた。
怒りがこみ上げてきて止まらなかった。
私は桐原に映美のヌードを描くよう言った。
彼は最初拒んだ。
でも、猿ぐつわをとって問い詰めると、彼の妹を玉川たちに差し出したのが映美だとわかった。
途端に彼、桐原の形相が変わった。
鬼気迫る表情で、映美の裸体をキャンバスに描いていった。




