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キラーB  作者: 獅子奉篁
305/341

305

数日後、私は彼に再び頼みこんだ。



「あなたの妹はあいつらに殺された。

それも、散々酷い目に遭わされて。

あいつらは警察も法も裁いてくれないの」



以前話した時と同じく、彼は承知しなかった。

私は彼にすがりついた。



「あなたが、いえ、あなたと私がやらなければ、これからもあいつらは女性たちを弄んで殺すわ。

何人もの女性が、あなたの妹と同じ目に遭う。

お願いです、力を貸してください。

あなたの妹や亡くなった人たちの無念を晴らすために。

今後、2度と不幸な目に遭う人を出さないために」



私は必死で頭を下げ、彼を後ろから強く抱きしめた。涙が止まらなかった。

やがて、彼の体から力が抜けていくのが感じられた。

彼は一言、「わかりました」と言った。

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