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キラーB  作者: 獅子奉篁
304/341

304

「絵から抜け出たあんたを、玉川の車に飛び込ませたっていうんだな」



堀田が唸った。

安永あかりはうなずいた。



「絵から抜け出た全裸の私は、私の意思のままに玉川が乗っている車の前に飛び出した」



「そんな・・・・・・、自分で自分を殺すなんて」



白井も里奈も茫然としていた。






私は2つの目的のために彼が描いてくれた私を殺した。

1つは安永あかりを死んだことにして、本物の私を探させないようにするため。

もう1つは、玉川に事故を起こした当事者というスキャンダルを負わせるため。

でも、マスコミは不思議なほど玉川がこの事故に関わっていることを報じなかった。

確かに、玉川の側に過失は無かった。

でも、事故の当事者であることは間違いないのに。



玉川にスポットが当たれば、彼が裏で行っている悪事も暴かれると思った。

でも、マスコミが報じたのは、私が事故で死んだことだけ。

それどころか、私が毎晩男をとっかえひっかえし遊び歩いていたとか、妻子ある男性を寝取ったとか、でたらめばかり。



私は、私自身で玉川たちを殺す決意を固めた。

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