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キラーB  作者: 獅子奉篁
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301

「どうして虎が実物の大きさに・・・・・・」



桐原も驚いていたが、彼にも理由はわからなかった。

もちろん、私にもわからなかった。

でも、思った。



私をあんな目に遭わせた奴らに復讐したい。



その強い念が、このことを引き起こしたのではないか、と。

彼にもそれを話した。



彼が描いた絵のいくつかで試してみた。

他の動物の絵でも、私が念じるとその絵のサイズではなく、実物と変わらない大きさの動物が絵から抜け出てきた。



彼もあらためて他の絵で試した。

でも、彼の念で絵から抜け出た動物は、以前に彼が言った通り、描かれていたのと同じサイズだった。



どうやらこれは、私だけに起きる現象らしかった。



その日、疲れた私はそのまま彼のアトリエで眠った。

彼も、私に何かあってはいけないからと自宅には戻らず、アトリエ内の離れた場所で横になった。

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