表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キラーB  作者: 獅子奉篁
29/341

キラーB 28

「数日前ですが、このミズダコを熱心にスケッチしてる人が居ました」


「スケッチ?」


「ええ。ずっとミズダコばかり描いてました。ちらっと見ただけですが、凄く上手かったので、印象に残ってます」


「どんな人でしたか?」


堀田がそう飼育員に尋ねたところで、


「主任、全然関係ない話じゃないですか」


すぐ横で堀田と飼育員のやり取りを聞いていた白井が言った。


「ああ、そうだな」


堀田はつぶやく様に言うと、飼育員に丁寧に礼を言い、頭を下げた。

堀田と白井は、その場を後にした。


「タコが殺ったと疑ってるんですか?」


帰りの車の中で、白井が尋ねた。


「専門家に聞いても良かったんだが、さすがに気が引けてな。

ここで聞けばこと足りると思ったんだが」


堀田の言葉は歯切れが悪かった。


「犯人のだいたいの目星はついたんですか?」


「まったく、わからんよ」


間髪入れずにそう言った堀田は、大きなため息を吐いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ