表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キラーB  作者: 獅子奉篁
282/341

281

「私は幽霊などではありません。

本物の安永あかりです」



対照的に、安永あかりは驚くほど落ち着いて見えた。



「だったら、あの事故で死んだ女は・・・・・・。

玉川社長の車に飛び込んで死んだ女は誰なんだ!」



堀田は声を荒げた。



「聞きたいんですけど」



声を発したのは里奈だった。

里奈は2匹の蛇にぐるり足元を囲まれ、両足をそろえたまま、直立に近い姿勢で立っていた。



「桐原さんが描いた絵から、生き物が抜け出した。

それはもう、間違いないと思います。

あなたの事故もそれと関係があるんじゃないですか?」



安永あかりは里奈の問いには答えず、立ち上がると棚の後ろに歩いて行った。

そこからビジネス用カバンを持ってくるとテーブル上に置き、中からノートパソコンを取り出した。

安永あかりはそれを立ち上げた。

ノートパソコンの画面は、他の3人からも見える位置にあった。



「ちょっと見たい動画があるので、いいですよね?

とは言っても、あなた達が私に逆らうことなど出来ないか」



安永あかりは独り言のように言い、インターネットのサイトにアクセスすると、動画を画面上に映し出した。



そこには、玉川勝正と稀崎映美の婚約会見の生中継が流れていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ