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キラーB 26
「たしかに、でけえなあ」
堀田はそう言って見上げた。
ミズダコは先程よりもさらに高い位置に貼りついていた。
「ミズダコの吸盤は、8本の足を合わせて2千個を超えると云われています」
「2千個!ほぉー、そりゃすごい」
「全長1メートルのミズダコの1つの吸盤が、20キロの物を持ち上げることが出来ると云われています。
それが腕にずらり並んでますので、腕一本でも相当な腕力です。
しかも、このタコは規格外の大きさですから」
「それが8本となると、考えただけでも恐ろしくなりますね」
これには、堀田だけでなく、白井も驚いていた。




