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キラーB  作者: 獅子奉篁
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「開けろ!てめえ、ふざけるな。

俺を誰だと思ってるんだ。

こっちは警察だぞ。警察手帳が見たけりゃ見せてやる。

さっさと開けろ!

開けねえなら逮捕するぞ」



外の男は怒鳴り声を上げると何度もドアを叩き、ドアノブも何度も回した。

女性はドアの前に立ったまま、ガチャガチャ動くドアノブをじっと見ている。

執拗な男の声と音はさらに続いたが、しばらくして止んだ。



女性はやはりドアの前に立っていた。

一方、里奈は何も出来ず、じっと椅子に座ったままでいる。

華奢な身体は微かに震えていた。



カツカツという音がした。

革靴がコンクリートの上を移動する音だった。

直後、凄まじい音がして、窓ガラスが割られた。

里奈は悲鳴を上げ、テーブルの下に潜り込んだ。



「さっさと開けろ!そうすれば危害は加えねえ。

開けるまで、こっちも止めねえぞ」



再びガラスが割れる音がした。

別の窓ガラスだった。

暗がりの中、割られたガラスの向こうで、男がバールのような金属の棒を手にしているのが見えた。

車から取ってきたらしかった。



不意に、ドアの外で別の男の声がした。

すぐに、2人の男が揉み合っているのが聞こえてきた。



「何をする、邪魔するな、放せ」



ガラスを割った男の声が響き渡った。

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