表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キラーB  作者: 獅子奉篁
264/341

263

アトリエ内は、テーブルの上に画材が作業途中のように無造作に置かれ、棚にはキャンバスがいくつも詰め込まれていた。

さらに、いくつか置かれてある絵画用の三脚には、桐原が描いたと思われる絵が飾られていた。

それらは未完成のまま、あまり手は入っておらず、里奈が探しているような生物が描かれたものは無かった。



女性は、里奈に椅子に座るよう促した。

里奈は戸惑いながらも、テーブルの前に置かれた木製の椅子に腰かけた。

見ると、その椅子もテーブルも手作りであるように思われた。

女性は、奥にある流しの前に行くと、ヤカンに水を注ぎ、コンロの上に置いて火をかけた。



この建物の外観も内装も、置いてあるアイテムの1つ1つも質素に見え、目の前の女性の雰囲気に合っていないように、里奈には思えた。



「私がここに来たのは、桐原さんが描いた絵について、あることを確かめたかったからです」



不意に、そんな言葉が口をついて出た。

里奈の顔は、ひどく強張っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ