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キラーB  作者: 獅子奉篁
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翌朝、テレビでは、男2人の殺害ニュースが報じられた。

1人は日本人で身元が割れたが、もう1人は外国籍の男というだけで、それ以上は報じられなかった。



里奈は昼近くになって目を覚ました。

乱雑な部屋の中では、重ねられたカラーボックスにぎっしりとコミックが詰め込まれ、壁にはアニメのポスターが隙間なく貼られている。

寝ぐせのついた髪のまま、インスタントのココアにお湯を注ぐと、ぼんやりと昨晩起こったことを振り返った。



玉川と杉尾の入った店を張りこみ、先に出てきた杉尾に話を聞こうとしたが、逃げられた。

その後、いくら待っても玉川は店から出てこず、里奈は2人の男に見つかり、逃げ出した。

男たちは里奈を追ってきた。

追い詰められた里奈は、足がもつれて転倒した。

自分に最悪の事態が訪れるのを覚悟した・・・・・・。



その時、シロクマが現れて男たちを殺した。

シロクマの頭と体の一部は黒ずんでいた。

それは、里奈が誤ってコーヒーをこぼした、桐原の絵の中のシロクマのようだった。



あのシロクマは、桐原さんが描いたものなんじゃないの?

そうだとしたら、桐原さんが私をたすけてくれたの?

でも、彼は死んでしまった。

あの時、桐原さんが刺された時、私はすぐ側に居たんだ。

間違いない。



そういえば・・・・・・。

シロクマは昨夜、目の前から突然消えた。



あのサメも・・・・・・。

プールから消えた。

シロクマもサメも、桐原さんが描いたものだというの?

桐原さんが描いた動物が人を殺したの?

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