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キラーB  作者: 獅子奉篁
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キラーB 24

水族館の入り口には、平日にも関わらず入場を待つ長い列が出来ていた。

夏休みで、外が猛暑というのもあるだろう。


堀田と白井は、特別に裏口から中に入ることが出来た。


2人は係の女性に案内され、進んで行った。

入場を待つ人の列もすごかったが、館内もかなりの込み具合で、行列が出来ているブースもあった。


やがて、ある展示水槽の前で女性の足が止まった。


「こちらです」


係の女性が手で示した先には、分厚そうなガラスに覆われた水槽があり、巨大な頭足類が大きな吸盤の付いた腕を広げてガラスに貼りついていた。


「タコ!まさか?」


白井が声を上げ、横に立つ堀田を見た。


「こりゃあ、でかいな。思った以上だ。

刺身だと何人前だろうな」


堀田は水槽の上部に貼りついた巨大なタコを見上げていた。

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