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キラーB  作者: 獅子奉篁
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彼女から20メートルほど離れた大木の陰に篠原が立っている。

大きな体に強面の顔は、ただでさえ目立つというのに、じっと里奈を凝視しているので、どう見ても不自然だ。



そこからまた離れた場所、里奈とは反対側の入場ゲート近くに、白井が立っている。

篠原はシャツにスラックス姿だが、白井はストリート系の私服で、目深にキャップ帽をかぶっていた。

この格好だと大学生、下手をすれば高校生にすら見えなくもない。



当たり前だが、動物園を訪れる人で、篠原や白井に注意を向ける者は、まず居ない。

ほとんどの人が、胸おどらせながら来園している。

逆に、篠原や白井たちと目が合うようなら、その人物は怪しいともいえる。



白井は、杉尾の息のかかった者がこの場に来ているのではないかと考えていた。

だが、それらしき人物は周辺に見当たらない。

横目で里奈を見ると、きょろきょろと落ち着かないでいる。



スマートフォンを見ると、10時50分になっていた。



あと10分、本当に男は来るのか?



白井がそう思い始めた時、里奈の表情が変わった。

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