表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キラーB  作者: 獅子奉篁
208/341

207

「その方の名前も連絡先もご存じなんですか?」



白井が聞いた。



「はい。でも、言えません」



「どうしてですか?」



「プライベートなことなので・・・・・・」



里奈は、胸の前で両腕を組み、うつむいた。



「何がプライベートだよ、生意気な」



徳丸がからかうように言った。



「里奈さん、それを我々に教えてもらうわけにはいきませんかね?」



堀田が尋ねた。

里奈はまだ、腕を組んだままうつむいている。

そのまま、沈黙の時間が流れた。

少し経ってから、里奈はようやく顔を上げた。

目が潤み、虚ろな表情を浮かべている。



「どうして警察は彼のことを知りたがっているんですか?」



「実は、警察に匿名の電話があってね。

今回の一連の殺人事件の容疑者が、絵描きだというんだ。それで」



「彼はそんな人じゃありません!」



堀田が言い終わらないうちに、里奈が強い口調で言い放った。

堀田も白井もかなり驚いた様子である。

里奈は、再びうつむいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ