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キラーB  作者: 獅子奉篁
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「どうして私たち逃げたんでしょう?

自分でもわからないんです。

何か悪いことしましたっけ?

ただ、困ってるみたいだったから。

迷惑でしたか?」



里奈が顔色を窺うように言うと、男は首を数度横に振った。



「いえ、そんなことありません。

おかげでたすかりましたよ」



男の言葉に、里奈はホッとしたように笑みを浮かべた。



「あの、お名前教えてもらってもいいですか?」



里奈が言うと、男は少しだけ間を置いて、



「きりはらきょうすけ、です」



ぽつりと言った。

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