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キラーB  作者: 獅子奉篁
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展示場の中は順路が表示され、通路に沿って設置された台の上に、ガラスケースが置かれていた。

その中には爬虫類がおり、横には詳細な説明が書かれたプレートがある。


入ってすぐのところには、小さなトカゲや無毒の蛇の他、カエルなどの両生類も展示されていた。

カエルの中には、絵の具をそのまま塗りつけたような派手な体色のものも居る。


この時間は人が少ないためか、入場者の多くは立ち止まって観察したり、説明書きを熱心に読んでいた。

最初は関心の無かった里奈だったが、しだいに興味を覚え、カメラを手にケースの中の生物を撮り始めた。


夢中になって写真を撮っているうちに、里奈は毒蛇が展示されているブースに足を踏み入れていた。


「あ・・・・・・」


思わず声を上げた里奈の視線の先に、探している男が立っていた。

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