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「どういうことだ?」
堀田が顔を向けると、白井は数点の写真を同時に見比べていた。
「署に帰ってさらに詳しく調べる必要はありますが、私が見たところ、おそらく合成とかCGはこの写真には使われていません。
これは、その時起きていたものをそのまま写したものです」
「そ、そうですよ。ウチでパソコンをまともに使えるのは行橋だけですから。あいつは写真の現像には関わってないし、里奈が見たそのままを撮ったんですよ」
離れた場所に居た徳丸が、急に近づいてきた。
堀田は、他の写真も両手に持ち、写真に顔を近づけ、1枚づつ見ていった。
「いったい、何が起こったんだ?」
堀田は白井に尋ねた。
「さあ?被害者は、写真に写っていない何かに襲われていたんですかね」
「普通の顔じゃない。ずいぶんと怯えてるぞ。ガイシャにはその何かが見えていたのか?」
「さあ?どうなんですかね」
白井は首をひねった。




