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「サメ?」
予期せぬ言葉に、堀田は気の抜けた声を出した。
徳丸は、いきなり里奈の頭をげんこつで叩いた。
「イタッ」
里奈は頭を両手で押さえ、しゃがみこんだ。
「やめてください」
「まだ言ってんのか、おまえは」
徳丸は怒りを露わにし、続けた。
「プールにどうやってサメが出るんだ、あ?
仮にサメだとして、ガイシャを襲ったサメはどっからプールに入って、どこに消えたんだ?」
「そんなこと、知りませんよ」
「とにかく、おまえは黙ってろ。一言もしゃべるなよ、いいな」
徳丸の叱責に里奈は不満げな顔をしたが、何も言わなかった。
「まあ、とにかく、撮った写真を早く見せてくれ」
2人のやりとりを呆れたように見ていた堀田が言った。




