表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キラーB  作者: 獅子奉篁
141/341

140

「何だ、おまえらは!

どっから入った!」


篠原は感情むき出しで、徳丸と里奈に詰め寄った。


里奈は思わず目をつぶって下を向いたが、徳丸はまったく怯まなかった。


「こういう者です」


徳丸は篠原に名刺を差し出した。

篠原は名刺を受け取ったが、一瞥すると、


「たとえ記者だろうが、事件の現場に立ち入れるわけねえだろう。

常識だぞ、そんなことは」


そう言って、名刺を破り捨てた。

里奈は怖くなり、うつむいたまま震えだした。


篠原は、徳丸の前に立つと、胸ぐらをつかもうとした。


「まあまあ」


不意に、篠原の背後から声がした。

堀田だった。


堀田は少し前からそこに居たが、篠原の体があまりにもでかすぎるため、すっかり隠れてしまっていた。


「徳ちゃん、今回はひとまず出てってくれ。

後でウチの広報から説明があるから」


堀田は穏やかに言った。


「どうしてもダメですかねえ?

現場を見てみたいんですけど」


徳丸は上目遣いに堀田を見た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ