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キラーB 11
被害者はおかしな性癖でも持っていたのだろうか?
巨大な軟体動物とでも戯れるような。
そして、そいつに殺された・・・・・・?
堀田がそんな考えを巡らせていると、
「タコかイカの吸盤だあ?
ふざけたこと言ってんじゃねえぞ。
ここ、どこだと思ってやがる。
マンションだぞ、都会の真ん中の、それもこんな馬鹿高そうな」
篠原が不機嫌な声で怒鳴り散らした。
篠原は体もでかければ、声も大きい。
おまけに、やくざがびびるほどの強面だ。
若い警官や鑑識たちは、すっかり萎縮してしまっていた。
「まあ、そう言うなよ。
おかしな跡があるのは確かなんだ」
堀田はなだめるように言った。
現場検証はこの後、数時間に渡り続けられた。
しかし、はっきりしたことは何も分からなかった。




