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キラーB  作者: 獅子奉篁
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立て続けに起こった2つの殺人事件から、一週間あまりが過ぎた。


ここは首都圏にほど近い、主に貨物船が出入りする中規模の港である。

普段は作業員が船の積み荷の運搬などをするだけの、閑散とした港なのだが、この日は人でごった返していた。


港は護岸から急に深くなっており、防波堤も含め、コンクリートの建造物が複雑に入り組んだ、人工の入江を形成していた。


この、外海と大部分を閉ざされた十数メートル四方の入江を、悠々と泳ぐ生物がいた。

外洋から迷いこんだと思われる、巨大なサメである。


集まった人々の視線は、この入江を泳ぐ巨大生物に向けられ、多くが携帯電話やスマートフォンを手にしている。


対象物が水中にいるので、光に反射して分かりづらいためか、写真よりも動画を撮る人の方が多い印象である。


この人だかりの中を、後方からかき分けていく者がいた。


その者は手帳を手にし、興奮した様子で、集まった人々の迷惑も顧みず、がっしりした体を人と人との間に強引に滑り込ませて進んでいく。


徳丸である。


巨大ザメが出没したという情報をキャッチしたこの男が、この場に現れぬはずが無かった。

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