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No.7 給食


 神Aが私の前で腕組みをして睨んでいる。給食を残させまいとしているのだ。

 本日のメインは庶民家庭用節約唐揚げ一個で上には義親介護ふりかけ、横に子供の反抗期サラダ、夫の無関心漬物、重課税林檎もあり美味しくなさそう。かつては初めてのキスタルト、白打掛素麺、安産ミルク、時折ボーナスパイや国内外旅行プリンもあったのに。

 前の座席からは、熱愛焼肉の甘い匂いや称賛ステーキの匂いがする。それが大盛の人もいるというのに私との落差が凄い。

 全く箸を動かさぬ人は病気介護貧乏トリプルチャンプルメニューが多い。でも彼らには神Bの手配による助っ人がいて食べさせてくれる。私には何もない。神Aは早く食べろとせかすだけ。細々と食べていると神Cが表れて「こうすれば多少は食べやすい」と、おろし癒し大根ソースを添えた。

 私は日々神々に見守られ完食の努力をする。残すと明日以降のメニューがもっとひどくなるのでとてもつらい。


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