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40/50

No.40 わたしゃ許せぬほーほほほ



 私は悪人だが死んだ。厳しい顔つきの天使が来た。

「罪を悔いよ。神の怒りを恐れよ」

「ふん」

 天使が死神に切り替わった。揉み手をしている。

「毎度ありぃ変型天国コースそのイチにご案内ぃ」

 そこはいつでも殺人OK暴行OKなところだ。他人に笑顔を向けると摘発される。親切な人は隠れて病人や老人の世話をするので逮捕される。こりゃいいと、私は堂々と復讐をした。数をこなすほど褒められる。すると逆にそれが気に入らぬと殺された。うかつだった。また死神が来た。

「お次は天国コースそのニ、にご案内ぃ」

 そこでは私は赤ん坊だ。体が小さすぎて思うように動かぬ。世話をしてくれず虐待されているが手も足も出ない。私は悪人だが児童虐待だけはしなかった。頭に来たのでおぎゃあ叫びで死神を呼ぶ。

「じゃ、特別にそのサンにご案内ぃこれで終わりだよぉ」

 親切地獄だ。皆が俺の先読みで動く。永遠に悪事も復讐もできず一番ツライ。




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