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No.4 引きこもりの辞めさせ方教えます。


 余命数カ月の告知を受け、私はエンディングノートを作成し子供が困らぬようにした。一応皆成人済みだ。長女と次女は結婚して良い家庭を築いた。問題は長男だ。引きこもりになって数十年。彼は夫の葬式にも出てない。

 日中は寝ている。ご飯やお風呂は夜中に、トイレは部屋の中のペットボトルに。長男の部屋周りだけがごみ屋敷。中学のいじめがきっかけでこうなった。でもあの子も四十五才。この際自立させよう。

 私は覚悟を決め鎮痛剤を全て飲み長男の部屋に行った。オンラインゲーム中で怒るがもう怖くない。

「これ以上面倒は見れない」

 長男は私を抑え、こぶしを振り上げる。得意のポーズだ。せせら笑うと本気で顔を殴ってきた。何度も。私の鼻や頬骨がごきごきと鳴り、歯が口から飛び出てきた。眼球もだ。加減を知らぬ子だから私が死ぬまで殴り続ける。これでいい。私の死亡保険金は長女たちに、長男はこの家を出て刑務所のお世話になるだろう。


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