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No.12 処男受胎


 僕マリオ。十五才の中坊。プラネタリウムルームで競馬中継の録画を見ていたら下腹部に違和感がある。パンツを覗くと赤ちゃんがいた。小さな男の子で後光がある。時にクリスマスの日。

 親不在。リア友無。ネッ友に相談するも嘘乙で終了。うろたえていたら窓の外が異様に明るくなり、温かくなってきた。窓枠を超えて次々と人間が入ってきて僕とあかちゃんを拝む。

「君は何なの?」

 赤ちゃんはぼくを見上げて笑う。

「侵略者だ。彼らは協力者。今度は信仰でなく侵攻する。お前は聖父マリオだ」

「な、なぜ僕が」

「歴史を踏襲したまでだ。君は、クリスマス、馬、満点の星、人名マリアの条件があいまい検索で合致した人物だ」

「侵攻はやめろ」

「我々の勝手だろ」

 僕は赤ちゃんをつかみパンツの中に押し込み「どっかいっちまえバーロー」と叫んだ。歴史を踏襲できなかったせいか赤ちゃんは消えた。地球に平和が戻ったと思いたい。メリクリだよ。




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