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No.10 死神の愚痴



 日本死神が疲れた様子でバーに来た。私の隣に座る。彼の顔を見るのは久々だ。

「すまん、おごってくれ」

「いいけどお前、大丈夫か」

「無駄な延命効果で意識不明。もしくは児童虐待、もう仕事がつらくて…死なせた方が幸せな人間が増えるなんて」

 マスターが彼に吟醸酒を寄こす。

「私は怒っている。今後、少子化がよりすすむぞ」

「出生神が怒るとは何があった」

「私のデスクにまた人間の指の跡があった」

「遺伝子操作か…我らの領域に手をかけてやがる」

 日本死神は一気に酒をのどに流し込む。そこへ外国死神が髪を振り乱して勢いよく割り込んできた。

「はっろ~こっちの管轄は毎日大忙し。ドンパチと飢餓で入れ食いなの♡」

 日本死神は「俺と交替してくれ」と頼む。返事はなんとOK。

 我が日本、これからどうなるのだ。私はあわてて平和神に大変なことになったとメールする。あいつも忙しいので捕まるかどうか。今、返事待ちだ。





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